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広島・長崎原爆投下75年にあたってのイタリア共和国大統領のメッセージ

広島への原爆投下と、その三日後の長崎への原爆投下から、75年目の日を迎えました。75年前のこの日、人類は、瞬く間に自分たちの完全な滅亡をもたらす恐ろしい手段が存在することを知ったのです。

広島・長崎両市の悲惨な経験は、全人類に恒久的な平和と安全を保証するため、第二次世界大戦後国連を中心に設立された機関や協定の諸制度を維持し発展させるべく、今なお不断の努力を続けなければならないことを、私たちに戒めています。軍備縮小や核不拡散のための国際的制度の構築は、上記の努力の極めて重要な構成要素であり、そのいかなる違反も核による犠牲の再現に向けた一歩を示すものです。

イタリアは、核兵器のない世界を目指すという目標を力強く支持し、軍備縮小に向けた漸進的な取組みへの各国の責任ある関与を仰ぎます。国際社会の営みにおいては、この目標を看過することはできません。

二つの非劇的な出来事による数え切れない犠牲者に対して、また、放射能による深刻な影響を受けた数多くの被爆者に対して、哀悼と敬意を表することは、「過ちを繰り返しません」と刻まれた広島平和都市記念碑の誓いに従って、世界平和を構築するための第一歩になると信じています。