2023年6月28日、日本国政府とイタリア共和国政府は日伊映画共同製作協定に署名いたしました。これにより本協定に基づく承認を受けた共同製作映画が、両国それぞれにおいて、自国の映画に与えられるものと同様の特典を享受できるようになります。本協定は2024年8月9日に施行されました。
本協定の全文はイタリア共和国外務・国際協力省のポータルサイトATRIOから閲覧が可能です。このデジタル版では手続規則の概要が記載されている協定の附属書を閲覧することもできます。
イタリア映画としての承認
イタリアの製作会社ならびに海外の製作会社によって共同で作られた映画作品は、製作に参加するイタリア人の数が過半数であるか少人数であるかに関わらず、本ページに記載されている条件を満たしていればイタリア映画として認められます。日本のような映画共同製作協定が締結されている国との間で国際共同製作された作品もまた、イタリア映画として認められます。
イタリア映画の歴史と受賞作品
イタリア映画界は20世紀初頭にはすでに活気にあふれていましたが、1930年代にローマに誕生したシネマコンプレックス「チネチッタ」、また第二次世界大戦後のネオレアリズム主義の流行により国際的な名声をも得ることとなりました。1949年ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「靴みがき」は最も優れた外国語映画としてこのジャンルでは初めてアカデミー名誉賞を受賞しました。アカデミーによって正式に創設された初のアカデミー賞「外国語映画賞」は1957年フェデリコ・フェリーニ監督の「道(1954年製作)」が受賞しました。イタリア映画は今日に至るまで常に成功を遂げており、他国とのコラボレーションの機会によりさらに充実したものになっています。
映画製作のための資金調達
イタリア政府は、文化省を通じて視聴覚作品の執筆、開発、製作、配給に対する補助金を支給しています。同補助金や他の特典をお申し込みになる場合は、オンラインプラットフォームDGCOLをご確認ください。またプロセスごとの補助金のスキームについては専用のホームページをご参照ください。
手続きに関するさらなる詳細はイタリア文化省映画・視聴覚作品担当局のページをご参照ください。またチネチッタが推進するイタリア映画のランドマークとしての役割を果たす機関である「Italian Pavilion」の国際共同製作に関する「よくあるご質問(FAQ)」欄もあわせてご覧ください。
また映画・視聴覚法の施行令において、国際共同製作による作品製作のための特定の補助金が導入されている点についてもご留意ください。同プログラムの中にはとりわけ共同製作に補助金を支給しているものもあります。その例を一部ご紹介いたします:
専門家による評価では、共同製作による作品製作を促進する目的も考慮されます。
共同製作、共同参加、国際製作による作品には自動的にポイントが付与されます。
共同製作、共同参加、国際製作による作品には製作ならびに配給のために自動的にポイントが割り当てられます。