イタリア外務・国際協力省、イタリアオリンピック委員会及びイタリアフェンシング協会が主催する「一つのしぐさにメード・イン・イタリーの美 ― スポーツを旗印に東京からミラノへ」と題する巡回プロジェクトが、来る12月7日午後5時より、在京イタリア大使館にて開催されます。同プロジェクトは、フルーレ、エペ、サーブルのフェンシング3種目を通して、イタリアのイメージを世界にプロモートする企画です。
12月9日からは東京においてフェンシングの2022年高円宮杯ワールドカップ大会(男子フルーレ個人戦および団体戦)が開催されますが、その直前に、在日イタリア大使館は、同大使館にて2023年にミラノにて行われるフェンシング世界選手権大会を紹介するイベントを開催します。同世界選手権大会は、2011年に南イタリアのカターニアでの開催以来、12年ぶりにミラノにて2023年7月22日から30日まで行われます。これは、フェンシングの国際的振興事業を2021年夏季オリンピック大会開催地である東京から引き継ぐという象徴的で重要な意味を有しており、参加国が2024年パリオリンピック大会へのフェンシング出場枠を得るための大切な大会となります。
イタリア外務・国際協力省は「一つのしぐさにメード・イン・イタリーの美」プロジェクトの世界への発信において、イタリアの卓越性の象徴としてイタリアフェンシング協会を選びましたが、その理由は、この種目がもたらすスポーツの成果、達成感、そして国際的トップイベントとしての重要性にあります。来年ミラノで初めて開催されるフェンシング世界選手権大会は、最近マドリッド、チュニス、カイロ、アルジェですでに開催されてきた「メイド・イン・イタリー」のイメージアップ・プロジェクトとして重要な事業です。
東京で開催される同イベントでは、ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使が開会の辞を述べ、世界チャンピオンであるイタリアの男子フルーレ団体代表メンバーが参加し、日本フェンシング協会千田健一会長を始め、2023年ミラノ世界選手権大会実行委員会マルコ・フィケーラ会長、イタリア代表監督ステーファノ・チェリオーニ氏、日本の文部科学省代表者などの登壇を予定しています。このイベントは、日本のスポーツ界における「メイド・イン・イタリー」について話し合う場でもあり、在日イタリア商工会議所のダヴィデ・ファントーニ事務局長の司会によるパネルディスカッションには、スポーツ関連企業や団体、在京イタリア政府機関、日本におけるスポーツ界の代表者が参加する予定です。