「日本におけるイタリア2013」を、本日、イタリア大使館にて、諸機関、日本側パートナー、政治、文化、経済、科学の各界の名士の方々のご出席のもとで正式に発表いたします。 ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が、東京大学名誉教授、文化功労者、文化勲章受章者 高階 秀爾先生をゲストスピーカーに、そして日伊ビジネスグループ日本側議長である三菱重工業株式会社代表取締役会長 佃 和夫氏を来賓にお迎えして「日本におけるイタリア2013」を紹介します。また、イタリアや古代ローマをモチーフにした作品「テルマエ・ロマエ」で人気の漫画家・作家であるヤマザキマリ氏も挨拶されます。同氏は、日伊両国の友好関係の発展に尽力いただいた各界著名人の方々とともに「日本におけるイタリア2013」のテスティモニアルをされています。 「日本におけるイタリア2013」は、3月2日の東京 国立西洋美術館におけるラファエロ展で開幕します。その後、東京都美術館ではレオナルド展、福井と東京ではミケランジェロ展が開催され、イタリア・ルネサンス期の3人の巨匠の傑作数点が日本で初公開されます。 春には、フランドル派の画家であり、イタリアで学んだルーベンスのイタリア美術館所蔵の絵画が、東京、北九州、新潟で公開されます。また9月からは東京、千葉、群馬、鳥取においてフィレンツェ・ピッティ宮近代美術館がコレクションする19世紀-20世紀のイタリア近代絵画が公開されます。 「日本におけるイタリア2013」の音楽プログラムは、4月10日より大阪にてヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場公演、9月には、ミラノ・スカラ座のオペラと同バレエ団の公演、そして、11月には、トリノ王立歌劇場の公演が予定されています。イタリアの名高い歌劇場のうちの3つが来日し、ジュゼッペ・ヴェルディ生誕200年を記念する年に、日本のオペラシーズンの主役となります。
また、「イ・ムジチ合奏団」「イ・ソリスティ・ヴェネティ」の全国ツアー、ステファノ・ボッラーニのジャズコンサート、アドルフォ・ファルサーリならびにマリオ・ジャコメッリの写真展、ガブリエーレ・ダンヌンツィオやアントニオ・タブッキといったイタリア人作家のセミナーや展覧会など興味深いイベントが目白押しです。そして、イタリア映画の新作が、東京と大阪で開催される第13回イタリア映画祭で上映されます。
文化イベントの傍らでは、近年のイタリアの研究業績の現状や科学技術における日伊両国間の協調関係の深化が幅広く紹介されます。そして4月の「未来のイタリア展」では、医学、新素材、文化財保存と修復、海運・船舶工学、素粒子物理学、ヒューマノイドロボット「iCub」(アイカブ)を紹介するロボット工学など、今日イタリアがリードする分野の業績を展示します。同展示会では、技術提供したイタリアの研究諸機関と日本側関係機関が協力します。
日伊研究機関の一層の関係強化は、産業分野における協力と二国間の投資促進に資するでしょう。経済交流と産業協力を図る第25回日伊ビジネスグループ合同会議が、10月に東京で開催されます。
また年間を通して行われる多岐にわたるイベントは、メイド・イン・イタリー、食文化、ファッション、手工業、デザインの普及促進に寄与します。
「日本におけるイタリア2013」は、1615年にローマに到着し、日伊両国民友好の先駆けとなった支倉常長率いる慶長遣欧使節団の出帆400周年を迎える意義深い記念の年に開催されます。また、本イベントは2016年の日伊外交関係樹立150周年を見据えて実施されますが、この歴史的な記念の年に向けて企画準備がすでにはじまっております。
「日本におけるイタリア2013」のプログラムは、www.italyinjapan.com のサイトでご覧いただけます。