日本の漫画およびアニメを通して、イタリアのイメージを広め、日本の観光客をイタリアに誘致するために、在日イタリア大使館は、日本の大手出版社であるKADOKAWAグループと革新的な文化コラボレーションを立ち上げました。
イタリアのPRキャンペーン「イタリア旅行記」の主役は、2008年から2013年の間、エンターブレイン(現KADOKAWA)によって刊行されたヤマザキマリ著『テルマエ・ロマエ』の主人公、ルシウスです。『テルマエ・ロマエ』は国内外で人気を博し、イタリア語版も出版された作品です。
本キャンペーンの詳細ですが、株式会社角川メディアハウスは、古代ローマの建築技師ルシウスの「旅」を語る8本の短編ビデオ(15秒から30秒のもの)を作成しました。ただし、原作と違って、入浴後のルシウスのタイムスリップ先は、現代の日本ではなく、現代のイタリアです。
イタリアの国土、海辺の地域、山々、食べ物、食文化、芸術都市、舞台音楽などが取り上げられます。ルシウスの声優は、日本で人気が高い速水 奨さんです。
ビデオは、大使館のTwitterおよびFBよりご覧いただけます。
また、ラグビーワールドカップ2019日本大会にて、イタリア政府機関によるメイド・イン・イタリー促進事業「ピアッツァ・イタリア」‘Piazza Italia’でも上映されました。そして、大阪で10月24日から27日まで開催され、20万人以上の来場者が見込まれている、アジア最大の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」においても上映されます。
ジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア大使は、「漫画とアニメは、芸術表現であり、普遍的な娯楽ものです。日本の皆様、特に若い方々は、今日、イタリアの観光促進対象からは逸れてしまうかもしれませんが、イタリアの国土や、産業・文化および食文化のすばらしさといった、ビデオの主要なメッセージを必ずや理解なさってくださることでしょう。イタリア大使館は、東京オリンピックが開催される2020年も、イタリア外務・国際協力省、イタリア貿易促進機構、イタリア政府観光局と密接に協力して、この斬新なイタリア式ライフスタイルの紹介を継続してまいります。」と、述べました。