2020年の「世界イタリア研究デー」が、レオナルド・ダ・ヴィンチの生誕記念日である4月15日に祝われます。今はイタリアと全世界が新型コロナウイルスのパンデミックと対決している歴史的時期ですので、この企画は、その克服のための科学的研究における国際協力の重要性を熟考する良い機会となります。これは、「イタリア研究デー」の特別テスティモニアルである、イタリア保健省国際保健機関担当顧問ウォルター・リッチャルディ氏のビデオメッセージです。
同氏のメッセージは、4月15日にイタリア外務・国際協力省と在外公館ネットワークを経由して、すべてのソーシャルメディアに配信されます。このキャンペーンでは、医学等科学技術の分野におけるイタリアの優秀さが示されると共に、それが産業の分野でも人類の進歩に役立つ重要な革新をもたらしてきたことがアピールされます。
今年は、特に、21の戦略的国々に駐在する26名の科学技術アタッシェと2名の宇宙アタッシェのネットワークが、このソーシャルキャンペーンに参加します。これらアタッシェは、イタリア外務・国際協力省の統括のもとで、在外イタリア大使館において、専門知識を駆使し、科学技術分野における二国間協力を強化するために活動しています。
このネットワークを通じて、過去3年間で、16カ国にて285件の有意義なプロジェクトと400名の交流研究員に資金供与をしました。この中には、スーパーコンピューター エクスカラーテ(Exscalate)のような、新型コロナウイルスを克服するための重要プロジェクトも含まれています。このスーパーコンピューターは、ウイルスの複製を妨げるのに最も有効な分子のバーチャルテストを行うものです。これは、チネカ(Cineca)やミラノ工科大学等によって開発されたプラットフォーム、あるいはテンプル大学、ローマ サピエンツァ大学、アカデミア・デイ・リンチェイのイタリア人研究者が開発した数式モデルで、イタリアにおけるパンデミックの拡大を予見し、医療資源を最適化することに役立っています。